デー4
……すると! 出てくる出てくる! しかもみんな、意識不明、植物状態、脳死といった状態で、たった一件を除いて、外傷が無いという所も一致した。聞き込んで見ると、ほとんどのケースでそいつが現場に居たと言う。
そいつの名前は、九条幸一という。
そんな偶然、ある訳がねえ。こいつが今回も何かやったに違いない!
十七人……こいつは許せん。絶対俺が真実を暴いてやる!
息巻いて俺は、そいつを待っていたんだ。そう、俺はその殺人鬼を待っていたのに……情報は、またヘンな方向から入ってきた。
「三桜弥生さんを探している人ですか?」
そいつはいきなりそう切り出してきた。ネームプレートには『田村俊也』とある。組章は二年一組。
「まあ、そうだ。彼女の父親から、捜索を依頼されている探偵だ。君は? 彼女のクラスメイトか?」
「はい……多分、彼女が失踪する直前に話をした唯一の人間でもあると思いますけど」
俺を見上げるその瞳に、ウソや冗談は含まれていなかった。