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表情から読まれたのか、心の中を読まれたのかすらも定かでは無い……俺は歯を食い縛り、冷静に、冷静にと言い聞かせながら現状の把握に努め……この状況を打開するための一言を、冷や汗をかきながら発した。
「……どうして、ばらした?」
ン? と形のよい眉が弧を描く。
「そうだろう? 俺は、このグラスに口をつけるまで、それが血だとはわからなかったんだ。牙だって、隠せるものなんだろう、最初は無かったんだからな。しかも、身体を動かせなくするような特異な力があることなんかは外見からは絶対にわかりゃしない」
フムフム、と興味深そうにガキは頷いて見せる。
「なのに、俺にその事実をばらした。つまり、ばらさなきゃいけない必要性があった。違うか? 殺したり、脅したりするなら、他にいくらでも方法はある」