ビルウィ
ルナの顔が、机から冴羽に引き戻される。
「奴なら確実にその存在を突きとめ、速やかに抹殺するはず」
「……動けばネ。冴羽っち、アイツを動かす自信アル? あるならこの件は任せるケド」
そう言われると、冴羽の顔も曇った。どうやら、そのキョウという人物は一筋縄ではいかないらしい。
ルナは気を取り直すように言葉を紡いだ。
「とりあえず……当面はクジョウを三人に見張ってて貰おうカナ。そして、クジョウとそいつが戦いを始めたら速やかに報告してもらウ。クジョウがそいつを仕留めたならそれはそれで良し、モシ仕留められなかっタラ」
「私が出ます、社長」
その返答に『社長』である少女は、
「そうしてもらいたいのは山々ダシ、冴羽っちなら問題なく処理できるだろうケド……呼ばれた時、近くにいるとは限らないシ、何より忙しいしネ、お互い……どちらが現場の近くにいるかダネ。あ、あと探偵サンの尾行も継続しておいてネ。ボク等にとってマズイことを公表するようナラ、エンリョなく始末シテ」
冴羽が一礼すると、『ああ面倒臭い』と少女はその足をソファに放り投げた。